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第319回 レオナルドってどんな人?生い立ちやプレースタイルに迫る。

Jリーグ史上、最も美しいゴールは何かと言われれば、レオナルドのゴールを思い浮かべる人も多いだろう。

1995年11月1日の横浜フリューゲルス戦で見せた、芸術としかいいようのないリフティングゴール。ファーストタッチで華麗にDFをかわすと、指揮者がタクトを揮うように、華麗なリフティングで3人を抜き、ゴールネットに突き刺した瞬間は、まるで時が止まったようだった。

非常に安定感のある選手で、本業のトップ下だけでなく、FW、センターハーフ、サイドバックなど、いずれも高いレベルでこなして見せた。

貴公子と呼ばれた男、レオナルドに迫る。

レオナルドのJリーグ入り前

レオナルドは、1969年にブラジルのリオ・デ・ジャネイロ州にある都市ニテロイに生まれた。

15歳でフラメンゴのユースに入団し、1987シーズンにトップデビューを果たす。 レオナルドは、名門フラメンゴですぐにレギュラーとなると、サイドバックやトップ下で活躍し、1年目からリーグ戦18試合に出場しブラジル全国選手権の優勝を経験する。

フラメンゴで3シーズンプレーした後、1990シーズンには名門・サンパウロFCに移籍。この年、レオナルドは初めてブラジル代表に選出されている。

1991シーズンにもブラジル全国選手権で優勝を果たし、その活躍が評価されたレオナルドはスペインのヴァレンシアからオファーを受け、移籍を決意する。

ヴァレンシアでは初年度から主力として活躍しリーグ戦37試合に出場し3ゴールを決める。2年目のシーズンも34試合に出場した。

1993年に、サンパウロに復帰。同年のコパ・リベルタドーレスで優勝し、クラブワールドカップでも優勝を経験している。

1994年、レオナルドは1994年アメリカワールドカップブラジル代表に選出される。しかし決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦で相手選手への反則を取られ、退場処分を受け、以降の試合は出場停止処分となった。

ワールドカップ後、鹿島アントラーズでプレーする元フラメンゴ時代の先輩であるジーコから誘われ、鹿島アントラーズへ入団する。

レオナルドのJリーグ入り後


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鹿島アントラーズに入団したレオナルドは、その端正なルックスと現役ブラジル代表という肩書で大きな注目を集めた。

1994年8月13日2ndステージ第2節のヴェルディ川崎戦でJリーグ初出場&初ゴールを決める。このシーズンはリーグ戦9試合に出場し7ゴールを決めた。この年の鹿島は、トップにアルシンド長谷川祥之黒崎久志と高さと得点力のある3人がおり、MFに本田泰人石井正忠、エジーニョ、そしてレオナルドが顔を揃えた。

1995年、共にブラジル代表で活躍するジョルジーニョが加入するとレオナルドのプレーの幅はますます広がりを見せる。華麗なドリブルで相手を翻弄し、決定的なパスを何度も供給した。2ndステージ最終節の横浜フリューゲルス戦では、ペナルティエリア内でボールを受けるとファーストタッチでDFを交わし、鮮やかなリフティングで3人のDFを抜くと、ゴール左上にボレーシュートを決める。このゴールは当時何度もテレビで放送され、Jリーグ史上最も美しいゴールとして紹介されている。

レオナルドは日本での生活が非常に気に入っており、この後の選手生活も日本で過ごすことが濃厚と見られていたが、1996年にフランスリーグのパリ・サンジェルマンFCからオファーが届く。レオナルドは悩み、ジーコに相談したが、ジーコは欧州でのプレーを勧め、移籍を決意する。

パリ・サンジェルマンFCでは、直前に日本でプレーしていた事から、サポーターからはその活躍が疑問視されたが、ライー、ロコらと共に最高のパフォーマンスを披露し、一躍パリのアイドルとなる。ポジションは主に左サイドハーフを務めた。

1997年にはイタリアのACミランへ移籍。

ミランでは4シーズンで177試合に出場して22得点を決める活躍を見せ、サポーターからも愛される存在となった。

1997年の南米選手権でもブラジル代表として全試合に出場し、優勝に大きく貢献した。

1998年のフランスワールドカップでは7試合すべてに出場したが、決勝で地元フランスに0-3の敗戦を喫している。

2001年には、サンパウロに復帰。その後は古巣のフラメンゴ、そして2002年10月から短期間だけACミランでプレーし現役を引退した。

レオナルドの引退後と現在

レオナルドは現役引退後、ミランのゼネラルセクレタリーを務めた。

2009年6月1日にはACミランの監督に就任。 2010年12月には、インテル・ミラノの監督に就任し、コパ・イタリアにて初タイトルを手にした。 インテル監督時代には、日本代表の長友佑都を指導している。

その後は、トルコのアンタルヤスポルの監督、ACミランのスポーツディレクターを歴任し、2019年6月14日にはパリ・サンジェルマンのスポーツディレクターに就任している。

キャリアの終盤に日本でのプレーを選択する外国人選手が多い中、ワールドカップを制覇した現役ブラジル代表のレギュラーが、日本行きを選択したことは非常に衝撃的であった。

疑いようのない、想像力溢れるプレーの数々と、レオナルドが決めた「美しすぎるゴール」は後世に語り継がれていくだろう。


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