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FW

第260回 平本一樹ってどんな人?生い立ちやプレースタイルに迫る。

ダイナミックなドリブルと強烈なシュートが持ち味のFW平本一樹。

ヴェルディ黄金期の下部組織で育ち、名門復活の為にヴェルディにプロ生活の大半を捧げた魂のストライカー。緑のユニフォームを着て戦った試合は17年間で340試合にも及ぶ。

かつて名門と呼ばれたヴェルディがJ2に降格し資金難により主力選手が続々と退団していく中でも平本一樹はヴェルディ愛を貫き、出場機会を求めてレンタル移籍をする事はあっても決してヴェルディを離れる事はなかった。

無骨なまでにまっすぐなプレースタイルで好不調の波が激しく、時には看板選手が故にサポーターから激しくブーイングを受ける事もあったが平本一樹は幼き頃に憧れた名門ヴェルディの復活の為に戦い続けた。

平本一樹のJリーグ入り前

平本一樹は1981年に東京都八王子市に生まれた。

小学3年時に読売日本SCジュニア(現東京ヴェルディ)のアカデミーに入団。小学生の頃からヴェルディで優勝したいという夢を持っていた。

南大沢中学校へ進学後、ヴェルディジュニアからジュニアユース昇格。一時退団となるがサッカー部で2年間練習を重ねジュニアユースに復帰する。ジュニアユースでは第8回高円宮杯優勝を経験。

南野高校進学後にヴェルディユースに昇格。同期には飯尾一慶、戸川健太、相馬崇人がいた。

平本は高校2年時に2種登録選手としてトップ昇格を果たすと高校3年時の1999年8月7日2ndステージ第1節ガンバ大阪戦でJリーグ初出場8月18日の2ndステージ第3節ヴィッセル神戸戦で自身の18歳の誕生日にJリーグ初ゴールをマークした。

翌年の2000年、高校卒業後にヴェルディ川崎に入団。同期入団にジュニアユースからの同期の飯尾一慶がいる。

平本一樹のJリーグ入り後

背番号25を与えられた平本はプロ1年目のシーズンはリーグ戦9試合に出場し1得点を記録。翌年はリーグ戦7試合に出場した。

プロ2年目の時にU20日本代表に選出。ワールドユースアルゼンチン大会の出場メンバーに選出されグループリーグで1試合に出場するも日本はグループ予選で敗退した。

2002年からはヴェルディでスタメン出場の機会が増え、以降主力選手として活躍する。またU21、U22日本代表にも選出され続ける。

2004年の天皇杯でヴェルディは躍進を続け、遂には決勝に進出。2年連続決勝進出のジュビロ磐田と対戦した。試合は飯尾のゴールでヴェルディが先制するも前半終了間際にMF小林慶行が2枚目のイエローカードで退場。数的不利の状況でジュビロ磐田から猛攻を受けるも後半8分に平本がドリブルで持ち込み試合の流れを決定づける2点目を叩き込む。このゴールが決勝点となりヴェルディは東京移転後の初タイトルを獲得した。

2005年はゼロックススーパーカップで優勝し、幸先の良いスタートを切るも大量失点での敗戦が続き、J2へ降格。主力選手が続々と退団していく中、平本は残留を明言。副キャプテンを任された平本はラモス監督の下でキャリアハイとなる40試合出場15ゴールという目覚ましい成績を残した。

2007年ヴェルディはJ1昇格となるがシーズン後半からJ1昇格を目指す横浜FCへレンタル移籍。主力選手として奮闘するが結果は及ばずJ2残留となった。

2008年東京ヴェルディに復帰するがチームはJ2降格となる。

2012年FC町田ゼルビアにレンタル移籍。第3節・ガイナーレ鳥取戦の後半2分に、FC町田ゼルビアのJリーグ初得点となるゴール挙げると同時に、J2通算10000ゴールを達成する。

2013年にはJ1のヴァンフォーレ甲府へレンタル移籍。リーグ戦23試合に出場し3ゴールを決めた。

2014年からは東京ヴェルディへ3年ぶりに復帰を果たす。得点数は多くないものの直線ドリブルとポストプレーでチームに貢献した。

2017年12月、現役引退を発表。Jリーグ413試合74得点という結果を残し17年半過ごしたヴェルディに別れを告げた。

平本一樹の引退後と現在

平本一樹は現役引退後、2018年よりFC町田ゼルビアのチームPRリーダーに就任。2019年からは町田ゼルビアの強化部に就任している。

また東京都1部リーグの八王子フットボールクラブでのプレーを続けている。

平本一樹は最終的には強化担当の責任者、そしてGMになるのが夢だと語る。

平本一樹は現役時代、実に見ていて人間味のある選手だった。簡単なシュートを外したかと思えば誰もが息を飲むようなスペクタクルなシュートを叩き込む。ストイックとは無縁のように見えて19年という現役生活を歩む。強面な外見をしていてインタビューでも流暢に話す事はなかったが誰よりもヴェルディを愛したプロフェッショナルな選手だった。

東京ヴェルディはJ2に戦いの場を移して11年目のシーズンを迎えている。

かつてヴェルディを愛してやまなかった男はいずれフロントの人間としてヴェルディを復活させる旗をあげるのか。期待せずにはいられない。