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第198回 和多田充寿ってどんな人?生い立ちやプレースタイルに迫る。

強力なフィジカルを生かしたプレーで前線のキーマンとなれるFW、和多田充寿。

特にインステップで放たれた和多田のシュートは強烈でTV番組のスピードキングコンテストではキングを獲得したほどである。

また強靭なバネと筋力を生かしたロングスローも持ち味で和多田のスローイングから得点チャンスを多く演出した。

2000年にはヴィッセル神戸のチーム得点王となる8得点を記録。

高い身体能力で活躍したストライカー、和多田充寿に迫る。

和多田充寿のプロ入り前

和多田は1976年に兵庫県神戸市に生まれた。

少年サッカーチームの指導をしていた父親の影響で物心ついたときからボールを触っていたという。

小学校時代は東舞子サッカークラブに加入して本格的にサッカーを始める。

神戸市立歌敷山中学校卒業後、御影工業高校へ進学。高校時代は奥大介擁する神戸弘陵や滝川第二の前に敗れ兵庫県予選を勝ち上がれず全国高校サッカー選手権への出場は叶わなかったが兵庫県国体選抜に選出された。

高校を卒業後、筑波大学へ進学。
強力なシュート力と高い身体能力を武器に筑波大学のエースとして活躍。
 
大学4年時にはユニバーシアード日本代表に選ばれ、シチリア大会に参加。
箕輪義信、寺田周平、米山篤志、盛田剛平、川口信男、佐伯直哉、金沢浄らと共にプレーをした。
和多田は高いレベルでのプレーを経験し周囲の選手にも揉まれながら個の力で自分の周りの環境を打破する力を身につけたという。
 
和多田はユニバーシアード代表で自らの自信を深め、プロの世界へ飛び込んでいく決断をする。

1998年大学卒業後、大学屈指のストライカーとして地元神戸のヴィッセル神戸に入団する。

和多田充寿のプロ入り後


和多田が加入した年、ヴィッセル神戸は韓国代表FW金度勲を獲得し、元日本代表の永島昭浩との2トップを形成。
 
出番は限られるかと思われたが第3節のベルマーレ平塚戦で金度勲に代わり途中出場でJリーグデビューを果たすとその後もコンスタントに出場の機会を得た。
 
5月30日のナビスコカップ・京都パープルサンガ戦では2得点を挙げ3-1の勝利に貢献した。
 
第13節の鹿島アントラーズ戦ではJリーグ初ゴールを記録。この年はルーキーイヤーながらリーグ戦28試合に出場し2得点を挙げた。
 
1999年から背番号11を背負い、2000年には26試合に出場しチーム最多得点の8点を挙げる活躍を見せた。
 
2001年には三浦知良や岡野雅行が加入した為、先発出場の機会は減ったが途中出場で流れを変える役割を果たし、リーグ戦6ゴールをマーク。
 
2002年にジェフ市原(現ジェフユナイテッド市原)に期限付き移籍を果たしブレイクが期待されるも故障の影響でリーグ戦12試合の出場にとどまり2得点に終わった。
 
2003年からは再びヴィッセル神戸へ。
 
2004年は三浦知良、播戸竜二、レアンドロン、平瀬智行、エムボマという豪華FW陣の中で熾烈なレギュラー争いが続くも、和多田はスーパーサブとして出場を重ねリーグ戦6得点を記録。
 
しかし2005年の第5節川崎フロンターレ戦では、後半35分に川崎の箕輪義信の腹部をプレーとは関係ないところで蹴り、一発退場となったり、リーグ戦無得点で終えるなど奮わずこの年限りでヴィッセル神戸から戦力外通告を受ける。
 
その後、アビスパ福岡の入団テストを受けるが契約には至らず関西リーグのバンディオンセ神戸に移籍した。
2007年にはJFLのFC岐阜へ移籍。
 
元日本代表の小島宏美と2トップを組み活躍。得点だけでなく、10月28日の対三菱水島戦では和多田のスローインから高木和正が得点を決め、更には和多田が攻撃の起点となり相川進也が得点を決めるなど勝利に大きく貢献した。

2008年にはJFLのFC刈谷でプレー。しかし出場は11試合に留まり同年シーズン終了後に現役を引退した。

和多田充寿の引退後と現在

和多田は引退後、関西国際大学サッカー部のコーチに就任。
 
2017年には指導者S級ライセンスを取得。2018年2月1日より、甲南大学サッカー部の監督を務めている。またヴィッセル神戸のスクールコーチも兼任している。
 
和多田充寿は現役時代、Jリーグトップクラスの身体能力を生かしたプレーで客席を沸かせた。
 
低い弾道でゴールキーパーの手を弾いて突き刺さるシュートや打点の高いヘディングはスケールの大きさを感じさせた。
 
しかしそれ以上に和多田のスローイングは強力だった。
 
放物線を描くのではなくライナーでファーサイドまで飛んでいく和多田のスローイングはそれだけで大きな武器となった。和多田の試合の解説を担当した木村和司は和多田のスローイングはコーナーキックと同じであると評している。
 
和多田がスローイングを投げるだけでどよめきと歓声が沸き起こる。サイドラインに立つだけでスタジアムを沸かせる事が出来る選手がどれほどいるだろう。