90分あたりの通算防御率0.89という驚異の数字を残したオランダ人GKヴァン・ズワム。
ヴァンズワムのJリーグ入り前
ヴァンズワムのJリーグ入り後
ヴァンズワムはジュビロ磐田加入1年目はリーグ戦15試合に出場。
来日間もないこともあり、DFのコミュニケーション不足から失点に繋がるシーンもあったがキャッチングの技術の高さと正確なコーチングでチームを支えた。
翌年の2001年も開幕から正GKとして君臨し、リーグ戦26試合に出場。ジュビロ磐田の1stステージ優勝に貢献した。
当時のジュビロ磐田には大岩剛、鈴木秀人、田中誠という日本代表クラスのディフェンス陣が揃っており、名波浩を中心としたN-BOXというシステムがはまり、Jリーグでは無双の強さを誇った。
ヴァンズワムも静岡ダービーで清水エスパルスのアレックスのPKを阻止するなど貢献。
ジュビロ磐田は1stステージ13勝1分け1敗という強さで、鉄壁の守備を支えたヴァンズワムはこの年のJリーグベストイレブンに選出された。
2002年には1stと2ndの双方のステージで優勝する年間完全優勝を果たした。
しかし2003年途中にミスが続き、レギュラーポジションを失うとそのままシーズン途中にジュビロ磐田を退団。
母国オランダのNACブレダへ移籍し、4シーズンプレーした後に引退をした。
ヴァンズワムの引退後と現在
ヴァンズワムは引退後、古巣のプレダにてGKコーチを務めている。
ヴァンズワムはJリーグで74試合に出場、66失点という成績で防御率が1試合あたり0.89という驚異的な数字を残した。
この記録は現在でも破られていない。
もっとも当時のジュビロ磐田は守備陣のレベルが高くJリーグでもトップクラスであり、この防御率という数字はヴァンズワム1人の能力を証明する数字ではない。
しかし、ディフェンスと密な連携が必要なGKというポジションにおいて外国人GKが打ち立てた記録という点においても評価されるべきだろう。
